お知らせ013 2018/12/29
コーヒーカップ
topにも使わせてもらっているコーヒーカップの画像ですが、実は私が撮影したものではありません。
真岡にある早船という担々麺屋のご主人がインスタにあげてくれたものです。
このインスタの記事が僕の陶芸人生においてかなり上位にくる嬉しいものでしたので、ここでご紹介したいと思います。
以下、インスタより引用。
chaos_anarcho_hayafune
リーチポタリーの仕事を益子でも作ってみたい、作ったらどうなるのだろう?それに珈琲を注ぎたい。
おそらくイチトニブンノイチノのマスターは、そんな単純な思いから作陶を依頼したのだろうけれど、1回目の窯焚きから3回目?でようやく本歌とはまた別の、本歌を凌ぐような物が出来たようです。
ここで〝ようやく〟と書きましたが、正直早い段階で仕上げてきた印象。
それは、マスターはポイントとなる造形の数カ所を指示しただけで、あとは作家さんに放任、というスタイルだったからです。
僕はオリジナルのリーチポタリーのカップと1回目の作品から現在まで、しっかり見ていたので、充分分かっていましたが、その間、2回目までは一旦、本歌とは相当かけ離れた物に仕上がっていました。
ですが、この一見作家さんにとっては誠に無責任な指示のやり取りが、実は凄く肝心で重要なことと思うのです。
あくまでもデザイナー主体のプロダクトではなく、作り手の主観に委ねながらの手探りを繰り返しての作業。
また作家として、一陶工としてこの面倒臭いことこの上ない請け負い仕事に、要らぬプライドをかなぐり捨てて、懸命に応え続けている、佐藤さんの仕事は好ましく感じました。
蒐集物として、作家さんの作品には全く興味がない僕ですが、普段使いの器としては使ってみたい、そういうものがたくさん出てくると面白いなぁ。
お二人は、まだまだ完成形を目指すのでしょうか、これがスタンダードな佐藤さんの形になったら、僕も嬉しいなと思いながら、これに淹れたての珈琲を注ぎます。
#佐藤敬#イチトニブンノイチ#コーヒーカップ